Vol.24   新型コロナに寛容?な日本

新型コロナ

春や夏の感染が増えたときよりも、はるかに感染者数が増えている中、
経済を回しながら、個別の感染予防が求められ続けています。
Go to キャンペーンを行うことで、一部の産業は活性化され、
コロナ前の水準に戻ってきたと、いわゆる“いい話”が前面に
出ていたような数カ月でした。
経済を蔑ろにしていいとは、決して思いません。
しかし、実際は失業や倒産、自殺者数は増えていて、表面化されにくい困窮や
生きづらさは、“いい話”の陰に隠れてしまっていただけのようにも思えてしまいます。
他国では感染症拡大の前例があるためか、行動制限を開始する規制ラインも
日本より厳しい数字だと言います。
日本では、諸外国より緩めの基準が数項目あり、複数の項目が、
その緩めの基準を上回っていても、Go to!です。
日本はなぜ、こんなにも新型コロナ対策に「寛容」なのでしょうか。
――― 世界幸福度ランキングで、日本の「他者への寛容さ」は92位でした。
ユニセフの報告書「レポートカード16」による先進国の子どもの幸福度調査では、
38か国中、日本は総合2位でありながら、精神的幸福度が37位でした。
大人たちが、自分たちだけの保身で必死になっている社会では、
精神面での幸福度が低くなってしまうのも仕方がないのかもしれません。
目に見えないウイルスの流行は、見えにくかった社会のいびつさを浮き出し、
まるで、私たちに問いかけているようです。
――― ある地域では、ステージⅣレベルに相当するほど感染が拡がり、
重症者の受入れのため、すでにコロナの対応で閉鎖していた病棟に加え、
若年性がん患者の病床を一時閉鎖し、人材を確保するというニュース記事がありました。
「このままでは通常の医療提供もできなくなってしまう」という危機感を、
ずっと訴えてきた医療関係者の方が多くいたにも関わらず……です。
「届く声」と「届かない声」、その境界線はどこにあるのでしょうか。
さまざまな困難さを抱えやすい時だからこそ、他者に目を向けることを忘れず、
一日一日を大切に過ごしていきたいです。
そして、どうか一日も早く感染の勢いが収まり、通常の医療と日常が戻ってきますように。